リハビリテーション科このページを印刷する - リハビリテーション科

概要

《基本理念》
千葉東病院の基本理念のもと、私たちリハビリテーション科スタッフは患者様の人権を尊重し、十分な説明と同意に基づく安全で質の高いリハビリテーション医療を提供し、地域に信頼される病院を目指します。

《特色》
千葉東病院リハビリテーション科は、「神経・筋疾患」「重症心身障害」「骨・運動器疾患」「関節リウマチ、膠原病等アレルギー疾患」「呼吸器疾患」等のリハビリテーション医療を提供しています。特に筋萎縮性側索硬化症などの神経難病患者に対しては、県の難病拠点病院として理学・作業・言語聴覚療法各部門のスタッフが協働し
て患者様のサポートを行っています。

《スタッフ体制》
リハビリテーション科医師 1名 理学療法士 11名
作業療法士  5名 言語聴覚士 2名

各部門紹介

作業療法部門

作業療法は、身体機能の維持・改善に加え、生活場面でのやりにくさの改善に取り組むリハビリ部門です。千葉東病院の作業療法部門では、ALSを中心とした神経難病、整形外科疾患、呼吸器疾患の患者さん、重症心身障害児(者)の方たちへの診療を行っています。特に神経難病の患者さんは定期的な入院のかたも多いため、評価・検査を中心としており、合わせてコミュニケーションツールの導入・援助もおこなっています。重症心身障害児(者)の方たちには、身体機能を維持してゆくこと、遊びや世界を少しでも拡大してゆくことを目指して、診療に取り組んでいます。【写真1】作業療法室サンディング、各種ペグ、セラプラスト、各種コミュニケーションツールがあります。【写真2】コミュニケーションツール
伝の心、レッツチャット、ペチャラ、ipad(ボイスエイド)などがあります。発語が困難となった患者さんが、指先や足などでボタン操作をすることで文書を作る練習をしています。

【写真1】

【写真2】

理学療法部門

理学療法とは、病気・けが・高齢・障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法・物理療法等を用いて行われる治療法です。当科理学療法部門では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった神経難病を中心に、特に呼吸障害に対し検査・治療を行っております。排痰機器(図2.3)を用いた治療を行ったり、機能維持向上を目的とした運動療法、安楽な自宅療養が出来るよう生活指導等を行っております。また、整形外科・内科疾患等様々な疾患に対しても介入を行っております。【写真1】機能訓練室ここでは、マットや平行棒を使用して、種々の運動療法を実施しています。【写真2】機械的咳介助機械(カフアシスト)呼吸機能の低下によって、自分で痰が出しにくくなった場合に使用し、機械から肺へ空気の出し入れを補助してもらい、痰の排出を助ける機械です。【写真3】高頻度胸壁振動排痰補助装置(スマートベスト)呼吸機能の低下によって、自分で痰が出しにくくなった場合に使用し、胸周りを振動させることによって、痰の排出を助ける機械です。

【写真1】

【写真2】

【写真3】

言語聴覚部門

言語聴覚療法部門では、神経難病の患者さまを中心に言語聴覚療法が必要な方に対して発声・発語練習、構音訓練、自主練習の指導などを行っています。また、脳梗塞や認知症、重症心身障害(児)の方にも積極的に介入を行っています。
嚥下障害を呈する患者さまに対しては嚥下評価を行い、医師、看護士、栄養士らと協力し訓練や環境設定にて安全に経口摂取をする。食事を楽しい時間にする。ことを目標に診療に取り組んでいます。【写真1】言語聴覚室個室(個別)にて、発声練習、構音訓練、自主練習の指導を行っています。【写真2】嚥下機能訓練実際の食事場面の観察や食事を使用した嚥下機能訓練・評価を行います。

【写真1】

【写真2】