脳神経内科このページを印刷する - 脳神経内科

脳神経内科とは?

脳、脊髄、末梢神経、筋などに生ずる病気を内科的に 治療する科です。ポピュラーな病気としては、頭痛、めまい、 手足のしびれ、脳梗塞、髄膜炎、認知症などがあります。 脳神経外科が脳腫瘍手術などの外科的治療を中心とするのに対し、脳神経内科は薬物治療が主体となります。精神科は対象とする疾患が精神疾患(統合失調症、双極性障害、神経症等)である点が異なります。

特徴

千葉東病院脳神経内科では、神経難病とりわけ筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺などの神経変性疾患の診療に力を入れています。医師は、神経内科専門医が7名常勤しており、脳神経内科の病床は60床です。
神経難病の診療は医師だけでなく、臨床心理士、薬剤師、看護師(難病看護師2名)、理学・作業・言語療法士、栄養士、ソーシャルワーカーと連携して行っています。病状の評価や治療、リハビリテーションに加え、意思決定支援、在宅療養支援、レスパイト入院なども積極的に行っています。また、地域の訪問看護や訪問診療と連携をはかり、安心してご自宅での療養ができるようにサポートに努めます。
当院は千葉市難病支援センターを併設し、専門の相談員が配置されており、難病相談やレスパイト入院の調整を行っています。
2023年度脳神経内科の入院患者数は合計401名(筋萎縮性側索硬化症149名、多系統萎縮症65名、パーキンソン病/レビー小体型認知症88名、進行性核上性麻痺/大脳皮質基底核症候群14名、クロイツフェルトヤコブ病4名など)、外来では画像検査を中心とした物忘れ外来も行っています。

担当医

◆副院長 本田和弘

◆診療部長 伊藤喜美子

◆医長 武田貴裕

◆神経変性疾患研究室長 磯瀬沙希里

◆医師 石川愛

◆医師 齋藤裕美子

◆医師 國分さゆり

◆名誉院長(非常勤) 新井公人

外来診療日(新患の患者さんは予約が必要です)
月曜日、火曜日、木曜日、金曜日

脳神経内科の主な疾患について

当院であつかう主な疾患について
〇筋萎縮性側索硬化症
全身の筋萎縮・筋力低下が徐々に進行し、横隔膜など呼吸に関する筋も障害され、発症数年後には自力での呼吸が難しくなります。呼吸・嚥下障害に対しては、人口呼吸器や胃ろう、気管切開を行うこともあります。

〇脊髄小脳変性症(多系統萎縮症などを含む)
歩行に際してのふらつき(運動失調)を呈する疾患の総称です。遺伝性と非遺伝性のものがあり、それぞれに症状の特徴があります。性格な診断をすることにより将来発生しうる症状の予測ができ、長期的な視野に立った適切な対応ができます。

〇パーキンソン病およびパーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺など)
手足のふるえ(振戦)等の不随意運動や体のかたさ(筋強剛)、動きの少なさ(無動)を呈する疾患です。パーキンソン病と診断されている患者さんの中で、内服治療効果が不十分である場合には、パーキンソン病関連疾患の可能性もあり、専門医の受診が勧められます。

〇認知症(クロイツフェルトヤコブ病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など)
精神症状がさほど強くない場合には、脳神経内科で入院治療を行っています。認知症も原疾患により症状に差がみられるため、まず正確な診断が必要です。当院ではMIRやRI検査などが可能であり、診断に寄与しています。

学会活動

日本神経学会(専門医5名、代議員1名)、日本神経病理学会(評議員1名)、日本認知症学会(専門医2名)、日本内科学会(総合内科専門医3名、内科認定医4名)